監査の役割の1つに不正の摘発・防止があげられる。不正が摘発される、あるいは、監査の存在により企業内での不正が予防される状況とは、経営資源が保全されていることを意味する。経営資源の保全がなされていなければ、経営者の責任が問われることはもちろん、倒産に至る可能性もあり得る。本稿では、監査が行われていることの意義、特に不正の摘発・防止との関係から位置づけられる損失回避について検討を行った。共著:高田敏文、井上普就、及川拓也(3人でディスカッションを繰り返しながら作成したため、担当部分を抽出することは困難である。)