”Information Overload”の決定要因と日本企業による情報開示の実態
企業が行う情報開示は経時的に拡大傾向にあり、このことは、企業─投資者間の情報の非対称性の緩和という観点からは一般に望ましいものと捉えられる。他方、財務諸表利用者の情報処理能力には限界があり、これを超える場合には、「情報のオーバーロード(Information Overload, IO)」が生じ、意思決定の効率性が低下しうるとされる。本稿では、欧米の先行研究で議論されてきたIOの決定要因を整理し、日本の経済的環境において類似の問題が生じうるのか、日本特有の研究課題が存在するか否かについて考察する。
産業経理
第85巻