有機農業のこれまで・いま・これから-改めて「地域」の視座から考える-
戦後、農業の近代化が日本農業に与えた影響を分析し、有機農業が誕生した背景を明らかにするとともに、有機農業の展開過程を「成立期」「混迷期」「転換期」に区分し、分析した。日本における有機農業の展開の特徴は、生産者と消費者の関係性を大切にしているが、改めて地域の視座からどう広げていくのかという課題を抱えており、有機農業の多面的価値の可視化をつうじて、非農家も巻き込んでその支持を獲得していく必要性を指摘した。
『PRIME』 明治学院大学国際平和研究所
38号pp.37-50