2012/07 小さい農業の現場から
筆者が実践している長野県塩尻市と現居住地を往復する二地域居住型自給農業を事例として取り上げ、自給に根差した農業が持つ可能性を紹介した。自給農業は必ず余剰が生まれるため、自給にとどまらないお裾分け、農産物直売所への出荷なども取り組まれている。日本農業の担い手の大半が自給的農家や第二種兼業農家が占めるなかで、効率性だけでは切り捨てられない小さい農業が果たす役割を指摘した。
『kototoi』菊谷文庫