論文

基本情報

氏名 安藤 崇
氏名(カナ) アンドウ タカシ
氏名(英語) ANDO, Takashi
所属 商経学部
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「外部環境マネジメント・コントロールの促進要因に関する研究」

単著・共著の別

単著

概要

環境マネジメント・コントロールとは,環境戦略の実現や創造(創発・共創)のために,マネジャが他の組織構成員に影響を与えるビジネス・プロセスである。環境マネジメント・コントロールの最大の特徴は,推進プロセスの最終段階としての「企業内外におけるコミュニケーション」にある。本論文では企業外におけるコミュニケーション・プロセスのことを「外部環境マネジメント・コントロール」とよぶ。安藤(2017b)は外部環境マネジメント・コントロールの特徴的なプロセスを「①企業と外部主体のインタラクション→②オープン・イノベーション→③CSV(Creating Shared Value)」と指摘している。本論文では次の段階として,外部環境マネジメント・コントロールの促進要因を明らかにすることを目的とする。筆者は3社の事例分析(日本コカ・コーラ,森永製菓,パナソニック)から(1)「守りのCSV」より「攻めのCSV」の要素が強いほど,(2)環境戦略の射程となる外部環境システムがハイレベル(高次元)になるほど,(3)コミュニケーションのストレスが強いほど,「漸新的イノベーション(Utterback 1994)」よりむしろ「急進的イノベーション(Utterback 1994)」を通じて,多様なCSVパフォーマンスの質的向上をもたらすことを明らかにした。

発行雑誌等の名称

『メルコ管理会計研究』(査読付き)

巻・号・掲載ページ(移行用)

第10号第3巻

発行又は発表の年月

201812