「女性従業員の人的資源管理戦略と活用政策」
本稿で、日本企業における女性従業員の処遇問題への取組をダイバーシティ経営企業100選表彰企業の事例で見る限り,制度作りや運用も充実しているようにみえる。しかしながら、依然として縮まらない欧米諸国との女性管理職比率の低さは、制度に問題を孕んでいる可能性があることが明らかである。この問題は、性別ではなく、客観的に最大限説得力のある何らかの基準を設けて処遇しているのかどうか、という視点からの検討が必要不可欠であることを考察した。
『千葉商大論叢』
第54巻第2号111~126