福祉・介護の分野におけるロボット技術の活用が注目されている。高齢者にとっては,介護施設や一般社会でのコミュニケーションの場を広げ,活発な交流を行うことが生活の質(QOL)を向上させるために非常に重要であるが,地域のコミュニティーを支える町内会・自治会も,高齢化,共働き世帯の増加,外国人住民の増加などにより円滑な運営が困難になってきている。そこで,コミュニケーション型ロボット「Pepper」を介してコミュニケーションを行うことで,対人関係のハードルを下げ,住民のコミュニティーへの参加を促す仕組みを検討していく。