論文

基本情報

氏名 箕原 辰夫
氏名(カナ) ミノハラ タツオ
氏名(英語) MINOHARA, Tatsuo
所属 政策情報学部
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

音節文字の系譜(1)

単著・共著の別

単著

概要

音節文字について,初めてその名前を聞く人のために,最初に若干の解説を記しておく。 音を表わす文字のことを表音文字と呼ぶが,その中でも音素を直接表わす文字を音素文字 (segmental script)あるいはアルファベット(alphabet)と呼ぶ(以降,アルファベッ トについては「音素文字」で統一する)。音素には,子音と母音があり,子音(consonant) は発音の最初の部分で瞬間的に発音される音であり,母音(vowel)は子音に続く音である。 どのような発音でも,音を延ばし続けると母音になる。この子音と母音を合わせて一文字として表現したのが音節文字(syllabary)と呼ばれている。

インド系の文字は,アブギダ(abugida, alpha-syllabary, あるいは syllabics)と呼ばれ る子音の周りに母音記号を追加する文字体系になっているが,本稿ではこのアブギダにつ いても,音の捉え方は音節を単位として捉えていることから,音節文字の範疇に入れることにする。

 この研究ノートでは,古代から現代までの音節文字について,時代別に概説し,続く研究ノートにおいて,それぞれの音節文字についての解説や,議論されている論点について
の考証を扱っていく。


発行雑誌等の名称

千葉商科大学紀要

巻・号・掲載ページ(移行用)

発行又は発表の年月

2019/07