利益追求だけでなく,社会と環境への貢献を使命としたサステナブル・ビジネスモデルが普及すれば,社会全体の便益が向上する。地域コミュニティが主導する,もしくは便益を享受する再生可能エネルギー事業の7事例を分析することで,異なる組織間におけるサステナブル・ビジネスモデル普及の理論構築を試みる。先行事例のサステナブル・ビジネスモデルはそのまま他のサステナブル・アントレプレナーに採用されるのではなく,それを構成するコンポーネント単位で参考にされていた。コンポーネントは相互に影響しあい,変更され,地域の事業環境に合わせたサステナブル・ビジネスモデルが新たに構築されていた。