国家方針を転換する決定的十年 (gendaishokan.co.jp)
2021年は、第49回衆議院選挙(総選挙)の年である。来るべき総選挙の最大争点は、国家方針の選択に他ならない。与党ブロックが掲げる「新自由主義」(経済的価値を最重視)の継続か、野党ブロックが掲げる「社会的共通資本」(経済学者・宇沢弘文の経済思想で、一人ひとりが幸福を実感できる社会を目指し、自然環境、社会資本、教育・医療・金融・司法・行政など制度資本を重視)への転換か。
本書では、与野党両ブロックの国家方針を比較した上で、野党ブロックへの政権交代が実現した場合、「個人重視・支え合いの国家方針」で必要となる5つの政策(民主主義の再生、経済、社会、環境エネルギー、外交・安全保障)を丁寧に解説する。2020年代は、日本の国家方針を決める上での「決定的十年」。有意義な意思表示ができるか、有権者一人ひとりが未来から厳しく問われている。