「中小企業会計基準の検討課題―キャッシュ・フロー情報を中心にして―」
本稿では,中小企業の会計に関する指針のキャッシュ・フロー計算書の規定を中心に検討を行った。企業が成長して発展をすれば,会計処理が複雑になりキャッシュ・フロー状況の読み取りが困難になる。このことがキャッシュ・フロー計算書を作成する要因の1つである。その意味において,中小企業の経営者は、企業のキャッシュ・フローの状況を適切に把握するという管理会計的な資料としてキャッシュ・フロー計算書のような資金計算書が必要になるのである。
『千葉商大論叢』
第53巻第1号301~311