「関係性マーケティングの文脈における広告研究の系譜と課題」
現在、企業にとって消費者との関係構築は重要な課題である。そこで、関係性マーケティングの文脈における広告研究を俯瞰し、関係性管理に対する広告の役割を整理、考察する。その結果、コミュニケーションにおける相互作用性、ターゲットの特定化、主体間の互恵性を重視していることがわかった。一方、関係性概念、コミュニケーション・アプローチ、広告媒体への議論が不十分であることが課題である。
早稲田大学大学院商学研究科『商学研究科紀要』第61号、57~70頁。