Survival Analysis of Financially Distressed Companies
本稿では、財務困窮企業の生存時間分析(コックス回帰分析)を行い、流動性や安全性など8項目に関連する40の財務指標の中から、当該企業の生存時間に影響を与える共変量として4つの指標(売上高経常利益率、支払手形回転日数、当座比率、有利子負債利子率)を見出した。特に、有利子負債利子率のハザード比は他の共変量より高く約2倍となった。このことは、財務困窮企業にとって有利子負債および利子費用が相当の負担となっていることを示唆しており、一般的な理解と一致する結果となった。
Proceedings of 21st Asian-Pacific Conference on International Accounting Issues(CD-ROM), #21064:pp.1-28