本稿は、日本会計研究学会スタディ・グループ「倒産予測モデルの構築とパフォーマンスの検証」(高田敏文主査と委員10名で構成)における調査、研究を中間報告としてまとめたものである。本稿では、ゴーイング・コンサーン(GC)監査制度化前の特記事項による任意開示と監査基準に基づく開示との比較検討を通してGCモデルの必要性について検討した。具体的には、GC追記記載の付き方と財務困窮企業(Zスコアワーストランキング)との関連性、およびGC監査情報と株価との関連性について検証した。共著:高田敏文(pp.5-16を担当)、及川拓也(pp.16-22を担当)