監査は経営者による裁量的利益調整行動を抑制できるか

本稿では、経営者の裁量行動から生じる裁量的会計発生高は企業の実態(経営成績の報告)を歪めている、とする考えのもと、監査人が無限定意見を表明した財務諸表に生じている裁量的会計発生高を投資家はサプライズ情報としてとらえているか、また、監査人が裁量的会計発生高を認識している場合、過大な報告利益を含む財務諸表に対して監査人は限定意見を表明する可能性が高いか、について検証を行った。共著：高田敏文、井上普就、及川拓也 (3人でディスカッションを繰り返しながら作成したため、担当部分を抽出することは困難である。)

月刊監査研究（日本内部監査協会）,第30巻第7号，pp．92-95．