年金負債の割引率について
日本会計研究学会第59回東北部会(新潟大学)
本報告では、割引率の選択を巡る国際的な論争(現在の利子率対過去の収益率)、及びわが国企業とアメリカ企業の割引率の選択実態を明らかにした上で、過去の収益率を割引率として用いることを容認しているわが国の退職給付会計が隠れ負債の発生可能な構造、すなわち粉飾可能な構造を有していることを指摘した。