「イギリス19世紀における女性高等教育の状況(2) ―― ガートン・カレッジ・ソングを手がかりとして ―― 」
イギリスの女性を対象とする高等教育機関であるガートン・カレッジやここを学舎とした学生について、同カレッジ・ソングを手がかりに、学生が生きた時代に顕著であった ジェンダーに根ざした社会的・文化的状況に着目し、教育史的考察を加えた。 まず、学生の特質について検討し、展望を抱いて諸活動に邁進する活発な性質、愛校心、友情 等を確認した。次に、優等卒業試験、学位をめぐる経緯、それらに対する学生の果敢な取り組み等学習面について述べた。さらに、課外活動に臨む学生達の様子にも言及した。
『教育研究』(青山学院大学教育学会紀要)
第51号71~97