19世紀後半から20世紀初頭におけるイギリスのオックスフォード・ケンブリッジの女性カレッジの教育的役割と意義について、女性たちの回想やカレッジ文化を糸口として考察を加えた。
カレッジに在学した女性たちを取り巻く当時の文化的・社会的制約に着目し、そうした時代状況ゆえに彼女たちが保守性と革新性という相反する側面を併せ持つようになったことを指摘した。
また、カレッジという場に果敢に身を投じた女性たちが、カレッジ特有の文化を自らのパーソナリティー形成に利したところに、カレッジの教育的役割と意義があることを指摘した。