英語ができない学習者の類別化は可能か(酒井志延・中村晃・相良陽一郎)
日本リメディアル教育学会
筆者らはこれまで,成績の優劣と学習者の自律性は正の相関を示すと予想していたが,筆者らの先行研究結果(Sakai et al.,2008;Ohno et al.,2008)は予想と異なり,「できる学習者はすべてよく似通っているが,できない学習者はそれぞれの理由で成績が芳しくない」ということを示唆していた.リメディアル教育を効率的に実施するためには,学習者が成績不振に陥っている原因をつきとめ,学習者群を類別化することが必要である.そのための調査としてはどのような方法が最適な検討を行った.