学習場面における時間意識(相良陽一郎・相良麻里)
基礎心理学研究,24(2),236
前回の報告(相良・相良, 2005a)では,大学生の学習場面における時間意識の重要性が示された.特に,実際の学習時間の長さではなく,即自的時間意識(丸山, 1993)の有無が結果の良し悪しと関連している点は注目に値する.ただしその際の被験者が少数であり,手続きにも多少の不備があったため,本報告では被験者を増やし,より客観的な手続きにより再検討を行った.その結果,前回の報告の結果を裏付けるデータが得られ,再び学習場面における時間意識の重要性を示すことができた.