論文「ネットワーク視点による売り手と買い手の関係性研究の潮流と課題」, 大平進

売り手と買い手の関係性をネットワークの視点で捉える研究は、IMPグループの活動に端を発しており、既に20年以上の蓄積がある。ところが、当該テーマを取り上げたレビュー研究は著者の知る限り直近では存在しない。そこで、本研究は文献レビューをおこない、5つのテーマを特定するに至った。具体的には、ネットワークの効果的なマネジメント手法・ガバナンス手法、効果的なネットワーク・マネジメントに求められる能力や志向性、ネットワーク内のステークホルダーとの関わり、ネットワークを通じて得られるアウトプット、ダイナミックなネットワークの認識である。

千葉商科大学国府台学会, 『千葉商大論叢』