動画広告上の字幕は通常、映像の邪魔にならないよう画面下部に白や黒の文字色で表示されるが、最近は文字色をカラフルにする、表示エリアに背景色を追加するなど、視認性を高める工夫が施されることが多くなっている。本研究では、こうした視認性の向上を図る字幕の表示スタイルが消費者の反応にどのような影響を与えるかを考察した。2(文字色:カラー vs. 白黒)×2(背景:有 vs. 無)の被験者間の実験計画を設計し、972名の一般消費者を対象にオンライン実験調査を実施した。得られたデータを二元配置分散分析により分析した結果、文字色をカラーにすることも、文字に背景を付けることも、いずれも広告態度に負の影響を与えることが明らかになった。さらに、文字にカラーと背景の両方が付けられると、広告態度だけではなく、メッセージ記憶にも悪影響を与えることが分かった。一方で、ブランド態度は字幕の表示スタイルによる変化は確認されなかった。