本研究はコロナ禍をきっかけに導入が増加したにも関わらず,既存研究が不足しているライブコマースに焦点を当て,主に実証研究を通じて日本におけるライブコマースの現状とライブコマースから顧客行動への影響を検討した。探索的な実証研究であるため,仮設モデルの精緻化をはじめ、改善すべき課題が多く残されたが,ライブコマースとEコマース分野の研究に一定の学術的貢献ができたといえる。
さらに,本研究の成果はライブコマースを導入した企業,導入を検討している企業に対しても一定の実務的インプリケーションがある。ライブコマースを通して,ポジティブな顧客行動を促すには,ライブコマースの配信において,分かりやすい商品説明に取り組むだけでなく,配信者と視聴者,および視聴者同士のインタラクションの活性化にも力を入れるべきであるといえよう。