企業価値評価の観点から見た近年の負債オンバランス化の意味─米国会計基準を題材として─(博士論文)
本論文は、近年立ち位置が曖昧となっている貸借対照表の役割と意義を企業価値評価の観点から問い直すことを目的とし、貸借対照表上で表示される情報を改善しようとしたと見られる実際の基準変化と、それらが企業価値評価の観点からどのように位置付けられるかということを検討した。検討の結果、こんにちの貸借対照表が果たし得る役割としては、企業のリスク情報の開示による資本コスト推定への役立ちが期待できる点を指摘した。
一橋大学大学院商学研究科