無形資産の性質と会計処理の結び付き─既存ルールとのアナロジーを手掛かりに─
本論文では,ある無形資産が「資産の利用方法と費用配分の仕方」という観点から見て既存ルールの枠内あるいはその延長線上で説明可能ならば,その会計処理には既存ルールが援用される,という仮説を,実際の米国基準を確認することで検討する.検討の結果,無形資産の会計処理が基本的に既存ルールの論理で説明可能であること,そして無形資産の中にも性質の違いによっていくつかの区別が存在するということが示された.
一橋商学論叢