Information Overloadに関する近年の会計研究のレビュー:アーカイバル・データを用いた実証研究に着目して
本稿では、会計分野のInformation Overload研究のうち、アーカイバル・データを用いた近年の実証研究を対象に、原因・結果・対策の枠組みからレビューを行った。レビューの結果、先行研究は主として、情報量、勘定科目の集約・分解、可読性といったインプット要因を分析しており、プロセスやアウトプットの検証は限定的であることが明らかとなった。また、先行研究の傾向から、開示文書の重複が多い日本はIO研究を新しい方向に拡張することのできる有望な舞台であることが明らかとなったため、その特性を活かしたさらなる研究が俟たれる。
駒大経営研究
第57巻