経営者の自信過剰が利益平準化に及ぼす影響
本研究の目的は,経営者が有する自信過剰(overconfidence)という個人的な特性が報告利益の平準化の程度とその情報有用性(informativeness)に及ぼす影響を定量的に明らかにすることにある。検証の結果,自信過剰な経営者は,楽観的な将来業績の見通しにもとづき利益平準化を意図した利益調整を行うものの,将来業績に対する見積もりが誤ったものになることから利益の平準化の程度は低下することが観察された。
Working paper, Management Innovation Research Center, School of Business Administration, Hitotsubashi University Business School
No.244