アーンアウトモデルからみたのれんの会計処理の論理―日本の会計基準とIFRSの相違に焦点をあてて─
本稿では,企業結合における条件付取得対価の支払オプションに着目し,当該条件付取得対価およびそれに対応した条件付のれんの会計処理について,日本基準とIFRSにおける規定の論理およびその差異に焦点を当てて検討を行った。検討の結果,両者の規定の差異は「忠実な表現」の解釈とそれに起因する不確実性への対処方法の相違を背景としたものと整理された。また,両基準が抱える理論的な課題についても指摘を行った。
千葉商大論叢
第63巻