のれんに対する事実認識と会計処理の結び付き─既存資産に見られる分類に照らして─
Tokyo Accounting Workshop
本論文では,のれんに関する事実認識と会計処理の関係を整理する. さらに,整理した枠組みに日本,米国,IASBそれぞれの論理を当てはめ,各国の立場を確認する.検討の結果,特にのれんは減少すると捉える場合であっても,事実認識の違いによって複数の立場があり得ることが示された.また,とりわけ米国とIASBにおいて,のれんに関する事実認識と会計処理の関係が整理しきれていない側面が観察された.