ローカル・コモンズとしての浜辺 : 認可地縁団体による所有者不明土地の名義変更をめぐって
コモンズ研究会(東京) : 2018年度関東研究会(東京大学)
本報告は、法人格を取得した地域コミュニティがなにゆえに資源利用の用益の低くなった“所有者不明土地”である浜辺の共有地の名義変更に膨大な手間をかけつつ、多額の共有資金を投入したのかをあきらかにすることを目的とした。本報告は、これらの共有地の名義変更の取り組みの意味をとらえ、ローカル・コモンズ研究は資源利用の側面にのみ限らず、コミュニティによる“生活の無事”を図るためのコモンズへの働きかけをより積極的に射程に入れていく必要があることを指摘した。