大規模物流センターが宅配便の経済性に与える影響
EC市場の拡大に伴い、宅配便市場の成長が続いている。宅配便では規模の経済が働くとされる。しかしながら、宅配便取扱量の増加によって宅配便事業者の利益率が上昇しているとは言えない事象も観察される。本研究では、大規模物流センターの増加が宅配便ネットワークの経済性に与える影響を、規模の経済の観点から考察する。その結果、大規模物流センターによる貨物の増量が、必ずしも宅配便事業者の利益率向上につながらない可能性を論じる。
日本物流学会誌