産業組織論に基づく宅配便市場における価格設定に関する考察
本研究では、産業組織論的な観点から、宅配便市場における価格設定について焦点を当てた。SCPパラダイムに基づいた分析の結果、寡占市場にもかかわらず宅配便事業者が価格受容者となっている状況を明らかにした。結果として、自給可能性と集配における密度の経済が宅配便市場の価格設定に影響を及ぼす可能性が示された。
消費経済研究