トラック運送業界におけるドライバー不足発生の構造に関する研究
本研究では、トラックドライバー不足が生じる構造を、産業組織論の視点から議論する。具体的には、トラック輸送に対する「需要」の変化、トラック運送事業者の競争環境・業界構造・経営状況・荷主との関係といった企業としての「トラック運送事業者」の置かれている状況、トラックドライバーの賃金・労働時間・年齢構成といった「トラックドライバー自身」の状況といった視点で分析を試みる。各要素に関する統計調査の結果を踏まえたうえで、産業組織論のSCPパラダイムに依拠しながら因果関係を明らかにする。
消費経済研究