団体―地方政府関係の位相を探る―地方分権改革は地方政治をめぐる団体世界をどのように変えたのか―
昨今、地方自治や行政学の文脈で世界的に叫ばれている団体―地方政府の協働のローカル・ガバナンスの現状について分析し、2006年から現在(2017)に至る10年の変化を捉えた定量的論文。それにより、日本の団体-地方政府関係の相互作用はより緊密に増していることを指摘し、市民のニーズに対応する「新しい公共の担い手」として社会団体は機能していること、一方で財政制約下における地方政府は協働型政府として変容する必要があることを実証的に明らかにしている。
筑波大学、『第四次 団体の基礎構造に関する調査(日本・社会団体調査)報告書(科学研究費補助金研究成果報告書)』