「一次下請中小企業における情報技術活用の現状と存立の方向―TQMによる納期・生産性の改善事例―」
下請取引の取引関係において、情報技術が一次下請中小企業の企業間工程分業と企業内工程分業に及ぼす影響を、ヒアリング調査と先行研究を踏まえて考察している。一次下請中小企業は、情報技術を活用することによって、納期、生産性向上を実現している。しかし、企業間工程分業をする際に、競争力を維持しながらWin-Winの取引関係を構築することの困難さを指摘している。なお、報告後の質疑応答において、要旨集に記されていないアンケート調査結果をより詳細に記すべきとの指摘を反映させている。
『日本経営学会誌』(千倉書房)