「資源の依存性3つの要因からみる組織間関係の動態的な変遷(下)―1950年代前半~2000年頃―」
本稿は松下[2023b]に続く内容である。松下[2023b]では継続的な取引にかかる先行研究を再整理した後に若干の考察を加えた。その結果,資源の依存性3 つの要因から組織間関係の動態的な変遷を論じられそうだとの結論に至った。本稿ではいかなる時期に区分して考察するべきかを定めたうえで,区分した時期ごとに長期継続的取引の先行研究において扱われた事象を「資源の依存性3 つの要因」それぞれに適用するかたちで解釈する。そのうえで,動態的な変遷として説明できるかを論じるものである。
『千葉商大論叢』