「中小の製品メーカーにおける優位性―外注取引関係にない注文生産をしている企業に対する資源の依存性―」
たとえ、同程度の製品製造をしていたとしても、企業を顧客としている外注取引関係にない注文生産をしている製品メーカー間の差異と優位性は、発注企業の資源の依存性の観点から説明可能だと主張をした。この主張の論拠は、外注取引関係にない注文生産をしている製品メーカーにおける優位性の獲得を「資源の依存性を決定する要因」を拠りどころに、下請制研究を意識したかたちで解釈可能なこと、および、ケーススタディーをつうじて検討したことである。
『日本中小企業学会論集』(同友館)