「フロントエンドの機能の変化にともなう経営展開の四類型-米沢市の繊維工業に対するヒアリング調査に基づいて-」
本報告の目的は、産業集積論の視座に立ち米沢の繊維工業を捉えた上で、マーケティング論として地場産業型産業集積地域を捉えることである。具体的には、歴史的な形成過程をつうじて米沢の繊維工業の経営展開を5つの企業群に分類する。そのうえで、プロダクトアウト型、マーケットイン型、コンセプトアウト型の概念の視座からこれらを捉えると、4つの企業群に分類できることを述べ、それぞれが異なる経営展開を志向していることを指摘している。
『経営学論集』(千倉書房)