本報告書の目的は、長野県駒ヶ根市の地域工業を事例として、日本経済の構造転換の下での中堅・中小企業の現状と今後の課題を、ヒアリング調査に基づいて述べることにある。特徴は、総じて優れた生産設備を導入していることと、鍍金企業の環境に極めて配慮している点にあった。しかし、域外から獲得した受注を地元に外注することの少なさが目立ち、基盤技術の発展を期待しにくい構造にあると指摘した。長谷川雄、松下幸生、信澤由之、長谷川俊樹、三戸岡裕之、加藤秀雄、吉田敬一(3~4、12~13、16~17、20~21、33~34)