学会発表「四国遍路のライフストーリー――流動化する社会と自己アイデンティティ」
第12回日本オーラル・ヒストリー学会大会(於:日本大学)
歩き遍路Kさんのライフストーリーを対象にして、彼が高度成長期に故郷の農家から出郷し、京浜工業地帯で流動的労働力となり、四国遍路を無銭で歩くまでの生活史、そして、原発避難民からのお接待に感銘を受けたのを機に、福島第一原発で放射能除染作業に就くまでの道のりの過程で、どのように彼の自己アイデンティティが変容していったのかを論じた。