本稿はロック音楽、特にイギリスのロック音楽が、日本の大学生の英語力と評論能力の発達において有用であることについて焦点を当てている。音楽は第二言語の習得に多様な形で使われてきた。日本における英語学習において、ポピュラー音楽はしばしば、空欄埋め、リスニングの練習、翻訳課題などの形式で利用されている。これらの教授法が言語学習において有用であることは疑いない。さらに、イギリスのポピュラー音楽がディベートにおける評論能力の発達において、学習者の第二言語の習得意欲を高めるための優れた方法であるという見方もある。