本論は、日本の大学において、日本外交政策について教えることの重要性と意義を、授業の実践を通して考察したものである。授業では、日本人学生と日本に滞在している留学生を対象とし、学生が日本の外交政策の発展と出来事に関する歴史的背景、および、現代メディアやニュース記事を活用しながら、日本の国際関係と国内世論について議論を行う。議論のテーマとして、日本国憲法第9条、吉田ドクトリン、日本の自衛隊の役割等の話題が取り上げられる。また、学生が授業を通して、専門分野を英語で討論できる能力を身につけることができるように考慮するが、そうした点についても明らかにした。