関東の大手私鉄事業者におけるバス事業に関する一考察:フィーダー効果の視点から
大手私鉄事業者は多角的な事業展開が行っており、その中でバス事業は後背地における輸送を担う。しかしながら、大手私鉄事業者のバス事業の収益性は他の事業部門の中でも小さく、その重要性は事業者間で異なる。本稿では鉄道事業とバス事業の兼業における需要面からの影響、すなわちフィーダー効果についてGIS(地理情報システム)を用いた定量的な手法により測定した。その結果、バス事業における収益の高い事業者にはフィーダー効果がみられた。
青山経済論集、青山学院大学経済学会
第66巻第4号143~155