「山形県における労働市場の動向」
本論文の課題は、山形県における労働市場の状況を各種の統計調査を使用して、やや長期的なスパンで概観することである。分析の結果、正社員数の減少と非正社員数の増大、正規職の募集の少なさと非正規職の募集の過剰さ、完全失業率の高まり等が解明された。こうした状況では、労働市場において労働条件の切り下げ圧力が不断にはたらくことを指摘し、非正規職の規制と正規職の拡充を提言した。
『山形県の社会経済』
24号54~64