「製造業における請負労働の過去・現在・未来」
本論文は、高度成長期の請負労働と近年の請負労働を比較し、近年の特徴を解明する。次に、日本の製造業の将来を展望する議論の多くは、近年の請負労働はいずれ国内からなくなる問題だと見ているが、その是非を検討する。現実は請負労働者は増大傾向にあり、最新鋭工場で多数活用されていること、また経済界・労働行政の近年の動向を調べる事によって、請負労働の活用は将来も維持・拡大する恐れが強いことを確認する。
『山形大学紀要(社会科学編)』
41巻2号1~19