「製造業における請負労働の研究」
電機と自動車産業を請負労働者として参与観察した結果、ライン労働には技能は必要とされていないこと、技能向上が求められる非正社員は少数であり、その技能水準もわずかな程度に限られることを解明した。また請負労働者の世界に地域を基盤にしたネットワークが形成されていることを指摘する。以上の結果、日本的雇用慣行を根拠づける諸要素が、その慣行が最も形成されているとされた製造業において失いかけている現状を示した。
明治大学博士論文
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