ドキュメント請負労働180日
本書は、「格差社会」を象徴する働き方として問題となった請負労働(偽装請負)について、私の労働体験に基づいて記述されている。請負労働者の労働条件、労働内容、管理方法、請負労働者の人間像などが詳述される。多くの若者が低賃金・不安定雇用の下で、過酷な単純反復労働に従事している。しかし、その中でも彼ら同士で地域を基盤にしたネットワークを築いており、「居場所」としての機能を見いだすことができた。そこに、新しい労働組合の可能性を展望した。
岩波書店