執筆者:黒田兼一、谷本啓、戸室健作、渡辺博顕、守屋貴司、橋村政哉、櫻井純理、山崎憲、今村寛治
戸室担当:「第2章 間接雇用という働き方・働かせ方―問題の本質と歴史的把握」31-54頁。
本書の拙稿は、現在日本で増大している間接雇用について、その問題点の本質を指摘し、歴史的な把握を試みた。始めに間接雇用には、①雇用の不安定性、②労働者の人権侵害の危険性、③中間搾取という3点の問題点があることを指摘する。その上で、さらに問題の多い働き方である偽装請負について説明し、こうした間接雇用が歴史的にどのように形成されてきたのかを概説する。