地方型アパレル産業の形成と発展-産地企業の協調と競争・組織能力-
岐阜アパレル産業の形成と発展を産地企業の協調と競争、組織能力の視点から歴史的に検討することにより地方型アパレル産業の発展要因を論じた。岐阜アパレル産地は、1970年代まで繊維問屋街の同業者活動による「地域ネットワーク型産業発展」であったが、1970年代以降は個別アパレル企業が競争主体となる「個別企業型産業発展」へと転換した。個別企業は、合繊企業との提携、大量生産体制の確立などにより、競争優位を獲得し、全国的なアパレル企業へと発展したことを明らかにした。
博士学位論文(名古屋市立大学)