学会発表 質問主意書の実像に関する一考察
明治大学政経学会(明治大学)
本報告では、答弁書の閣議請議府省別の分類及び例外的な事例の提示によるアプローチで、国会議員が質問主意書をどのように用いているのかを明らかにした。野党の立場を取る国会議員が、議員個人の関心から行政監視の目的でもって、一定の必要性があると認めたときに政権外部から追及する手段として用いる。ただ、その政治的な成果は限定的で、政治的な影響に至ることは例外的といえる。